20世紀に活躍した鑑定家あるいは書画家です。江蘇省の出身で、幼い頃から絵画や書を学びました。絵画や写生の模写を繰り返し、10代末頃からは明末から活躍した文人画家陳洪綬に師事しています。作品は、故郷である江蘇省常州の伝統のひとつに花鳥画があったためか、花鳥画や山水画を特に多く描いており、柔らかな色合いと味わい深い雰囲気のある作品が多く見られます。
日中戦争が開戦して重慶市へ移住すると、そこで親交を深めた張大千と共に甘粛省の山腹に位置する石窟寺院、敦煌石窟に魅了され、それを題材とした作品を多数手がけました。
この頃から個展の開催なども始め、やがて上海博物館の鑑定員や、中国美術家協会の中国書画鑑定員、上海画院の画師に任命されています。
1997年に亡くなった後もその人気は続いており、国内外で展覧会が開催されています。