東洋骨董大辞典

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譚延闓(たんえんかい)

19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した軍人、または政治家です。湖南省の出身で、号は慈畏や慈衛と称していました。24歳の時に科挙試験に合格し、翰林院を経て湖南省に初めて設立された私立中学校の総理に就任。その後湖南省の諮議局長なども務めましたが兵乱を鎮圧できず、辞職しています。やがて孫文のもとで秘書や内政部長、国民党の中央執行委員などに任命され、国民政府主席や行政院の院長に至りました。

 

書においては幼い頃からその才能を発揮しており、高官であった父を介して謁見した書家の翁同龢にも絶賛されるほどでした。顔真卿の筆法をよく学んだとみられる書風で、譚延闓の弟もよく似た書風であったと言われています。

 

 

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