東洋骨董大辞典

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費丹旭(ひたんきょく)

19世紀に画家として活躍しました。浙江省の出身で、号は偶翁や環渚生、暁楼、環渓などと称しています。当初は上海に住んでいたようですが、やがて30代の頃に杭州に移住し、自身の作品を販売して生計を立てていました。

 

花卉画や山水画、肖像画など幅広いジャンルを描きましたが、特に優美な筆致で描く美人画(仕女画)が高い評価を得ており、同時期に活躍した画家・改琦と共に賞賛されています。また、費丹旭の描く肖像画は西洋の画法から得た陰影法を施しており、こちらも美人画に続き評価されました。

 

そのほか詩もよく詠み、著書に詩集『依旧草堂遺稿』があります。

 

 

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