東洋骨董大辞典

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趙之琛(ちょうしちん)

18世紀後半から19世紀半ばにかけて活躍した篆刻家あるいは書画家です。浙江省の出身で、号は献父や献甫、宝月山人と称しています。仕官はせず、生涯庶民として過ごしました。しかしながら篆刻家の陳豫鍾に師事し、金石学においてはその弟子たちの中でも特に優れた才能を発揮しています。その技術が評価されたことで趙之琛は阮元の編纂した『積古斎鐘鼎彝器款識』の模刻も担当し、篆刻の技術に長けた西冷八家に加えられました。

 

また、書においても全ての書体に優れていたと言われていますが、金文を素材としたものや隷書の作品が多くみられます。金文を基とした作品は元来のかたちから趙之琛独自のアレンジがみられるものが多く、それが作品の特徴のひとつとなっています。

 

 

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