東洋骨董大辞典

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趙宦光(ちょういこう)

16世紀半ばから17世紀前半にかけて活躍した書家です。江蘇省出身で、宋時代の貴族の子孫といわれており、号は凡夫や広平と称していました。中国の最高学府・国子監の学生となり学んでいましたが、父の遺言に従って蘇州にある寒山に別荘を建てて隠遁生活を送り、著述に打ち込んでいたと言われています。また、趙宦光の妻の陸卿子は詩文や書画すべてに優れていたために「四絶」と称された陸師道の娘であったために詩に優れていました。さらに、二人の子である趙均は16世紀に活躍した書画家・文嘉のひ孫にあたる娘・文淑を嫁にもらい、二世代に渡って風流な血筋となったことで知られています。

 

趙宦光自身は文字学に長け、『篆学指南』や『説文長箋』などの著書を残したほか、書論『寒山帚談』も手掛けています。書においては「草篆(そうてん)」と呼ばれる篆書を草書のように素早く記す筆法を生み出し、当時の話題を呼びました。

 

 

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