東洋骨董大辞典

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趙時棡(ちょうじこう)

1874年生まれの書画家です。鄞県(ぎんけん 浙江省寧波)の出身で、号は紉萇(じんちょう)や二弩精舎(にどせいしゃ)、後年は二弩老人と称しています。

 

 

最高裁判所長官にもなった知識階級の父の下で育った時棡は、幼少より勉学はもとより書画にも長けていました。10歳の時に地元の名主を招いた席で見せた馬の絵に感歎した林穎叔は、その場で娘との結婚を申し出たという逸話があります。時棡はそのままその娘と結婚しました。のちに市長候補や検察官といった公的な職を歴任しますが、1911年の辛亥革命で失脚してから上海に移住しました。

 

書画は清末期の書画家の趙之謙(ちょうしけん)に師事し、画は花鳥や馬や人物を得意としました。特に八駿という馬の絵は一頭が黄金一笏と言われたほどです。篆刻は浙派を学びましたがのちに趙之謙に師事しています。刻風は細部にまできめ細やかな印象があるのが特徴的です。1945年に72才の生涯を終えました。

 

 

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