東洋骨董大辞典

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鄭孝胥(ていこうしょ)

19世紀中頃から20世紀中頃にかけて書家、あるいは政治家として活躍し、満州国の初代国務院総理も勤めました。江蘇省の生まれで、号は蘇盦等や蘇戡と称しています。

 

22歳の若さで科挙を首席で合格すると、一時は日本に在住しましたが日清戦争の開戦に伴って帰国しました。当初は公共事業などに従事し、上海儲蓄銀行の重役や上海商務印書館支配人などを務めています。満州事変のあとは清王朝の最後の皇帝であった溥儀を助け、1932年、72歳にして満州国の総理大臣となりました。同年には文部大臣も兼務するなど要職を務めましたが、当時実権を握っていた関東軍を批判したことから辞任に追い込まれています。

 

詩書に長け、中でも書においては飾り気が無いながらも独特な作風が人気を博しました。著書には「海蔵楼詩集」などがあります。

 

 

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