17世紀末頃から18世紀中頃に文人、または書画家として活躍しました。浙江省の出身で、号は冬心や稽留山氏、曲江外史など複数あります。仕官は望まず、30代頃から全国を遊歴し、60代の頃より浙江省で書画を描いて暮らしていたと言われています。
篆刻も行い、書においては楷書と隷書に優れていましたが、最も名高いのは「漆書」(しつしょ)と呼ばれる刷毛で書いたような独特の書体です。晩年に向かうにつれて、篆刻された文字に似た、新たな様式を確立しました。
また、絵においても才能を発揮し、当初は唐宋時代のものを研究していたようです。作品には仏や馬、梅、竹などを描いたものが特に多く残されており、18世紀の揚州で活躍した画家8人を指す、「揚州八怪」にも数えられました。