東洋骨董大辞典

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銭玷(せんてん)

18世紀半ばから19世紀初期にかけて活躍した人物です。清時代中期の学者として名高い銭大昕の甥で、30歳の時に科挙試験の受験資格を得るための試験の補欠合格者に挙げられました。その後当時官僚を務めていた畢沅の秘書を務めるようになり、以降は各県の知事を任されるまでとなっています。銭玷の家柄は金石学と文字学を重んじており、銭玷はこれらの学問を若い頃から学び、畢沅の下でより深く研究したと言われています。同時代の著名な金石家や学者とも交友し、後進の育成にも携わりました。

 

書においては篆書を得意としており、書学者の翁方綱もその作品に感嘆の声を上げたと伝えられています。晩年には半身麻痺となりましたが、それでも筆を持つことをやめず、清時代に官僚として活躍した孫星衍には『本朝第一』と称賛されました。

 

 

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