東洋骨董大辞典

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阮元(げんげん)

18世紀後半から19世紀中頃にかけて活躍した清の政治家であり学者です。また、数多くの書物の編纂者としても知られています。江蘇省の儀徴の出身。号を芸台(うんだい)や雷塘盦主(らいとうあんしゅ)、晩年は頤性老人(いせいろうじん)と称しています。死後に贈られる諡号は文達です。

 

優秀な人物で、1789年に科挙に合格し進士となっています。以降は両広や山東省や浙江省、河南省や江西省に政府高官として赴任しました。当時は統制が難しかった海賊の取締りを強化して治安を改善し、浙江省では西湖の水深を深くする事業で排出された泥などを使い、湖内に島を作りました。その島は今でも「阮公墩」と呼ばれ残っています。

 

著作は多岐にわたり、学者を多数集めて編纂した書物は「経籍籑詁」や「十三経注疏」、「疇人伝」などがあり、考証学の大成に多いに貢献しました。考証学を背景に金石学にも力を入れ「積古斎鐘鼎彝器款識」や「山左金石志」、「両浙金石志」などの著作があります。他に、書道論の「北碑南帖論」や「南北書派論」、詩文集に「揅経室集」があります。1849年、85才でその生涯を終えました。

 

 

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