1953年に生まれた、上海出身の画家です。陳丹青が小学校卒業の頃には中国でちょうど文化大革命が行われており、陳丹青は毛沢東をはじめとした国家指導者を描く中で油彩画を学んでいきました。17歳の頃からは上山下郷運動によって農村へ徴農されましたが、この頃から絵画制作を始めています。やがてチベットに赴任した際には、現地の風景に刺激を受けて制作した作品『チベット進軍』や『豊作の田畑での涙』がきっかけとなり、中国美術界で名を広めました。
その後25歳のときには中国の中央美術学院に進学していますが、ここでの卒業制作を行う際にも、チベットで実際に生活をし作品に活かしています。卒業後は同校の教壇に立ち、1982年からはニューヨークに定住しました。これにより、改革後早くに海外で活動し始めた画家としても知られるようになっています。
2000年に帰国してからは清華大学美術学院にて教壇に立ち、平行して制作活動を行いました。作品は国内外の生活から得た広い観念の下、自身の心理的変転を作品に表現した油彩モダンアートを主軸としています。