16世紀の書画の収蔵家で、号は墨林や香崖居士、墨林山人、退密齋主人と称しています。自身も黄公望や倪瓚の絵に学び、花卉画や山水画をよく制作しましたが、明時代には書画作品の収集家としてよく知られました。
項家は元来多くの資産を有しながら、地方官僚に従事していたこともあり、美術品の収蔵を行っていました。名画や金石、法書など非常に貴重な蔵書のコレクションをしており、新たに作品を見つけると専門家に鑑定にあたらせるなど鑑賞家として収集にはかなり力を入れていたと言われています。また、それらの所蔵品を元にした著書も出版しました。
ちなみに項篤壽や項徳新など、元汴の兄弟や子孫もよく絵を描いています。