東洋骨董大辞典

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馮子振(ふうししん)

13世紀半ばから14世紀前半まで活躍した禅僧です。また書家としての顔もありました。湖南省の攸県出身。号を怪怪道人や馮道人などと称しました。

 

禅僧だった子振は数多くの禅僧と交流し、中でも中峰明本(ちゅうほうみょうほん)や古林清茂(くりんせいむ)には多大な影響を受けたと言われています。中峰明本は子振の本師にあたり、同じく明本を本師とする書画家の趙孟頫とも深い親交がありました。日本の禅僧である無隠元晦(むいんげんかい)が元に赴いた際には、子振に七言絶句の歌を贈られ、「与無隠元晦法語」(よむいげんかいほうご)の書は日本の国宝になっています(東京国立博物館所蔵)。

 

子振の書風は特異だったため当時は書家としての名声は奮いませんでしたが、禅僧の間では人気がありました。

 

 

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