東洋骨董大辞典

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黄賓虹(こうひんこう)

19世紀後半から20世紀中頃まで、画家として活躍しました。安徽省の出身で、号は虹廬や予向、または賓虹と称しています。

 

6歳の頃から父に勉強と絵画、および篆刻を学び、10代の中頃には見事な山水画を描いていたと言われています。生涯の多くの時間で美術に関わっていた黄賓虹でしたが、若い頃は辛亥革命を支持していた時期もあり、新安中学での講師や出版社での編集、中国各地の美術学校での教員など、様々な職も経験しました。

その後は晩年まで書や絵画に深く携わり、故宮博物院の鑑定委員や上海博物館の理事、中央美術学院華東分院の教授などを歴任しています。

 

 

自身の作品には宋や元の時代の画法を大きく取り入れており、特に黄公望や倪瓚、呉鎮、王蒙の4名を指す元末四大家をよく研究していました。国内の各地にて写生した山水を画題としたほか、中国名画の収集にも注力しており、絵画史や鑑定にも優れていたと言われています。

また、詩や書、篆刻にも通じ、中国杭州にはその功績を称えた黄賓虹記念館が建設されています。

 

 

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